よく旅行のパンフレットを眺めていると「添乗員同行」とか「現地ガイドあり」とか「現地係員がご案内いたします」とか、そういった言葉を目にします。
これらの違いって何だろう?と思ったことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
なんとなく「添乗員は日本からで、現地ガイドは現地だけ?」といったイメージがあると思いますが、実は他にも違いがあるってご存知でしたか?
今回は、添乗員、現地係員、現地ガイドの違いについて解説いたします。
それでは、さっそく添乗員と現地係員、そして現地ガイドの違いについて見ていきましょう。
添乗員は、旅行会社が企画した旅行ツアーに、出発から解散まで同行します。
そして、旅程を滞りなく進められるようツアーのお客様を案内します。集合時間の案内や、ホテルのチェックイン・アウト、観光施設のチケット手配など、総合的に旅行をサポートしてくれる人のことです。
添乗員は、あくまでもツアーに同行し、ツアーの旅程を管理する仕事です。
観光ガイドとは異なり、観光地の解説や案内をすることは業務には含まれていません。(中にはバスに揺られている時にガイドしてくれる添乗員もいますが、添乗員のメインの仕事ではありません)
現地係員は、旅行先の現地でツアー参加者と合流して「移動」や「手続き」のサポートをしてくれる人です。
現地在住で現地語が堪能な日本人か、日本語(あるいは英語)が堪能な現地の人のどちらかになります。
彼らも基本的に観光ガイドや案内をしてくれるわけではなく、あくまでもスポット的に現地で必要になる動きのサポートをしてくれる人です。
現地ガイドは、出発空港からお客様に同行せず、現地空港到着から現地空港出発まで同行します。(※旅行会社やツアーによっては「一部」と記載がある場合もあり、その場合は同行期間を確認するのが良いでしょう)
これも、現地在住で現地語が堪能な日本人か、日本語(あるいは英語)が堪能な現地の人になります。
現地係員との違いは、空港から出国までずっと一緒に行動してくれる点です。
添乗員との違いは、現地だけで一緒に行動してくれる点です。そして基本的に添乗員の資格を持っていない点です。
そしてもう一つ、大きな違いがあります。
それは、現地ガイドは観光ガイドとして観光地に案内して見どころなどを説明しながらツアーに同行します。
現地ガイドは、添乗員ではありませんが、土地勘があり、歴史などもしっかりと勉強して、観光地の案内をしてくれる人です。
添乗員、現地係員、現地ガイドの違いが分かったところで、どのツアーを選べばいいのでしょうか。それは、あなたが何を希望するかによります。
具体的に解説しますので、参考にしてみてください。
添乗員付きのツアーは、日本から出国することそのもの、あるいは飛行機の中、空港内での行動や手続きに不安がある人におすすめです。
また、日本人の添乗員を希望する人にとっても、添乗員が出発空港から同行してくれるツアーが良いと言えます。
旅行ツアーに「添乗員なし ※現地係員が案内します」や「現地係員サポートあり」と書かれていたら、添乗員は付かずに現地係員の案内だけがついているツアーと理解しておいた方が良いです。
このツアーは、比較的旅慣れていて、ある程度言葉にも不安が無い人におすすめです。
自由度が高く、自分で自由に観光したり食事を選んだりできるのも魅力です。
空港で現地係員が待っている場合、現地に到着すると「○○様」あるいは「Mr.○○」といったプラカードを掲げた現地係員が待っているので、そこに向かっていけば空港からホテルへの移動などをサポートしてくれます。
翌日の移動をサポートする現地係員は別の人になることもあるため、やはりある程度は旅慣れている人でないと不安が大きいかもしれませんね。
現地ガイド付きのツアーは、日本からの出国や飛行機内、空港内のことに関してはそんなに不安が無い、という人におすすめです。
現地ガイド付きのツアーの場合「日本人」か「現地の人」か、という点が明記されていることがありますので、その点はしっかりチェックしましょう。
場合によっては「現地ガイド付き(英語)」と書かれていることもあります。英語圏でなくても、英語が話せる現地ガイドが付きますよ、ということですので、英語に自信の無い人は気を付けてください。
日本から添乗員が付くフルサポートの旅行ツアーか、現地についてからガイドがずっと付いてくれる現地ガイドのみのツアーか、それとも現地での最低限のサポートだけ確保してある現地係員のみの旅行か、どれが良いかは人それぞれです。
どの程度海外旅行に慣れているか、英語または現地語は話せるのか、どのような旅程で観光を楽しみたいのか、その好みや経験、能力によって、自分に合ったツアーを選んでください。