旅行好きの人が一度は憧れる添乗員の仕事。
“大好きな旅行が仕事になる”ことは魅力に感じますが、実は大変なことも多くあります。
今回は、添乗員の仕事の大変さと、それでも添乗員になりたい!やめられない!という魅力ややりがいについてご紹介します。
添乗員は旅行ツアーに参加するお客様の命を預かる、非常に責任重大な仕事です。そして旅行、特に海外旅行にはトラブルはつきもの。
そんな添乗員の仕事の大変なポイントをまとめました。
添乗員の仕事で最も責任重大なのが、お客様の命と安全を守らなければならないという点です。国内旅行にしても、海外旅行にしても、旅行に参加されたお客様がケガをしないよう、犯罪や事件に巻き込まれないよう、常に細心の注意を払っています。
お客様がスリに合わなように注意を促したり、文化の違いを知らずに禁忌とされることをしないように事前に案内し、繰り返し注意を促すため、そういった点ではかなり気疲れする仕事なのです。
旅行中には何が起こるか分かりません。
交通機関が乱れたり、荒天で予定していた観光ができなくなったり、お客様同士でトラブルが生じたり……こういった不測の事態にも、添乗員は対応しなければなりません。
場合によっては現地の日本大使館に連絡を取って助けを求めたり、警察や病院に同行したりすることもあります。
予想外、想定外の事態が起きても冷静に、そして臨機応変に対応できる力が求められます。
添乗員は接客業です。
相手は人間であり、しかも一般的な旅行会社が組む海外旅行のツアーなどでは、「はじめまして」のお客様が同じツアー参加者として団体行動を取らなければなりません。
ルールを守れないお客様がいたりすると、お客様同士で不満やもめ事が生じることがあります。
また、ツアーは団体行動となり、食事に対するアレルギーや不満が出てくることもあります。
他にも「部屋のお湯がでない」や「このお土産って日本に持って行けるの?」といったお客様の不安も解消しなければなりません。
旅行中にクレームが発生することも少なくないため、高い対応力と強い精神力が必要とされます。
海外旅行の添乗をすると、海外と日本のギャップに驚いたり困ったり時には腹立たしくなったりすることがあります。
日本の常識は海外の非常識、という言葉もあるほど、日本と海外の感覚や常識は異なります。
現地係員が時間通りに現れない、列車やバスが時間になっても到着しない、当日に急なイベントで観光施設が貸切られる、などさまざまなハプニングが起こります。
このような日本と海外の違いにも柔軟に対応できるようなスキルと違いを柔軟に受け止めるメンタルが必要です。
大変なことはたくさんあるけれど、それでも添乗員の仕事には、他の仕事には無い魅力ややりがいがあります。
その魅力、やりがいをまとめてみました。
何と言っても、添乗員は旅行好きの人の「好き」をそのまま仕事にできるのが魅力です。
添乗員になれば、仕事として世界中のあらゆる場所へ行くことができます。
世界遺産や観光名所を巡り、季節感や現地の空気を味わえます。
一般的な会社員だと長期休暇が取れずに旅行へ行くのが難しいですが、添乗員ならば仕事で旅行ができるので、これ以上に良い職場環境は無いと言っても過言ではないでしょう。
ただし、仕事としてお客様とご一緒するので、メリハリをつけることが求められます。
添乗員として旅行に同行すると、食事もツアー参加者と一緒に食べることが多いです。
添乗員の席はツアー参加者と離れていることがほとんどですが、その土地の美味しいものを食べられるのは楽しみですよね。
添乗員は、食あたりを警戒して、生ガキなどの食あたりのリスクがある食事は避けておく必要がありますが、安心して食べられるものであれば名物や名産品を楽しめます。
添乗員としてツアーに同行し、ツアー参加者のお世話をしていると、お客様から「ありがとう」と直接言ってもらえることが多いです。
特に無事帰国して、空港で解散となった後には、沢山のお客様から「お世話になりました」とか「ありがとう」とか「とても楽しかったです」といった言葉をかけてもらえます。
また、旅行中に楽しそうに笑う姿や、絶景や世界遺産を前に感動する姿などを見て「この仕事をしていて良かった」と感じる添乗員も多いです。
お客様に特別な体験をしていただき、一生の思い出を作っていただく、という仕事なので、それが実現できた時の喜びとやりがいはひとしおでしょう。
添乗員は、お客様だけでなく、現地係員や現地ガイド、現地のレストランやお土産屋さんのスタッフなど、多くの人と関わります。
その中で仲良くなれる人との出会いがあったり、国を超えての仲間意識や友情が生まれたり、チームとしての一体感が得られたりします。
世界中の人とつながり、交流できるという点も、添乗員という仕事の醍醐味です。
旅行が好きな人、海外が好きな人、人と関わるのが好きな人、添乗員となってやりがいや楽しさを感じながら働いている人はたくさんいます。
天職といって、他の仕事はできない!という人もいることから、添乗員という仕事が唯一無二の特徴をもった仕事だということが分かります。
資格をもっていれば結婚や出産育児などで一度仕事から離れても、落ち着いてから再開できるのも添乗員の良いところです。
旅行が大好きで、人と関わるのも大好きで、旅の楽しさを多くの人に伝えたい!という方は、是非添乗員という仕事を目指してみてはいかでしょうか。