旅行添乗員の仕事で必要な持ち物には何があるでしょうか。 旅行に行く上で当たり前に必要な物(海外旅行ならばパスポート、スーツケースなど)は省いて「添乗員として必要なもの(あるいはあると便利なもの)」をご紹介します。
A4サイズの書類が入る大きさ。両手が空くよう肩からかけられるもの。 内ポケット、若しくは仕切りがあるものだと便利。
コンパクトにまとめ、持ち運びしやすいもの。 飛行機利用のツアーの場合、機内持ち込みサイズが好ましい。ターンテーブルで自分の荷物を待つ時間をなくし、お客様のケアに努めることができる。
スマートフォンでの時間の確認は厳禁。ツアーに参加する方の中には仕事中にスマートフォンを使うことを好ましく思わない方も多い。お客様と時間を合わせられるよう(バス集合のためにバス車内の時刻とあわせる等)腕時計必須。
アンケートがある場合、複数本必要になる。戻ってこないことも多いので百円均一等で良い。
施設での精算時に必要。腕時計同様、携帯でも賄えるが別に持つ方が好ましい。 クーポン類と一緒に持ち運ぶと金額の確認に便利。
旅行会社から預かるものは基本的に私物と一緒にしない。そのためクーポンや添乗金等の貴重品を分けて管理できるような財布(袋)は必須。
海外の場合、パスポートの紛失・盗難防止のために、パスポートはパスポートケースに入れて首から下げるあるいは腰に巻いて管理します。
スマートフォンや携帯電話を使っている方も必ず持参します。添乗員が寝坊するのは言語道断ですので、スマートフォン(あるいは携帯電話)と目覚まし時計の両方を使用してアラームを鳴らすようにしましょう。
緊急時にスマートフォン(携帯電話)の電池が切れてしまっては大変! 乾電池式のものならば安心ですが、充電式のものを持っていく場合は必ず充電はMAXの状態で携行しましょう。どちらかというと乾電池式のものがおすすめです。スペアも忘れずに。
最悪忘れてしまったら現地で購入する事もできますが、海外では簡単に手に入らない事もありますので必ず持っていきたいアイテムです。突然の雨対策はもちろん、目印にもなりますので、高く突き上げてお客様を案内するのにも役立ちます。
施設等での精算時に必要になることもあるので携行必須です。添乗中とは言わず、旅行会社との打合せ・添乗・精算時に全て必須です。
個人情報保護の為、基本的には旅行会社よりお預かりした書類は精算時に全て返却します。そのため全ての書類を失くさぬよう、他の書類を取るときに抜け落ちてしまう危険性があるクリップで綴じる式ではなく、穴あけファイルでファイリングする等失くさない様な工夫が必要です。
意外と忘れがちなのがマジックや蛍光ペンですが、太く書けるマジックを持っているとバスの中でお客様に何か書いて見せる際などに役立ちます。また、2日目3日目などのバス座席に変更が生じる場合は黒マジックが必要です。
基本的な文房具はひと通り携行しましょう。ただし、ハサミだけは飛行機の持ち込みができないので手荷物に入れないように注意。 のりは領収書を貼り付けるのに使い、ホッチキスはお客様に配る資料をまとめるのに使い、セロハンテープはバスの座席に表を貼るシーンで役立ちます。意外と文房具を多く使う仕事なのです。
チケットをまとめるのに輪ゴムを使ったり、資料をまとめるのにクリップを使います。
文房具が非常に目立ちますが、経験を重ねていく中で、自分に必要な文房具が絞られてきますので「私スタイル」を早く見つけて、できる限り荷物をコンパクトにしてくよう努力しましょう。
お客様から「これお願いします」と何か頼まれた時に、忘れないように目に入るところに貼り付けておいたり、ToDoリストのような形で活用したり、チケットのグループ分けをする際など何かと便利なのがふせん紙です。小さめだけれど書き込みやすいサイズのものをひとつ持っておくと便利です。
お客様から「おすすめのレストランってありますか?」とか「〇〇美術館って何時から何時まで開いているか知っていますか?」など、質問を受けた時にすぐに答えられるように旅行において必要な情報が掲載されているガイドブックやパンフレット、時刻表や地図などを必要に応じて準備します。 フリータイムのあるツアーでは特に沢山の質問が出るため、必要になることが多いです。
レインコートは雨具としても勿論、防寒に非常に重宝します。雨風をしのげて暖も取れる上にコンパクトに折りたたんでしまえて、軽いため旅行のお供には最適なアイテムです。
特に女性の添乗員にはおすすめのアイテムです。バスや飛行機など乗り物の中は冷房が効いていて冷えやすいため、1枚もっておくと便利です。
食事前に手を洗えるようなレストランではなかったり、車中で食事を取らなければならなかったり、軽くお菓子をつまんだり、様々なシーンで何かと役立ちます。
トレッキングツアーや海外旅行のお供におすすめのアイテムです。トイレットペーパーが無いという事も少なくないので、流せるティッシュを持っていると安心です。普通のティッシュよりも柔らかく水に溶けるため水洗トイレならば流す事ができます。
バインダーだけではなく、クリアファイルも持っておくと資料をまとめておくのに便利です。必要なシーンごとに分けてまとめる事もできる上にかさばりません、さらに急な雨で書類がふやけて見難くなってしまうのも防げます。
精算時に返却の必要があるが、添乗中ずっと使うもの(レンタル携帯等)はマークやメモがつけられるはがせるシールが便利です。お客様にお配りする際、付箋だとはがれてしまう可能性もありますが、シールだとその恐れがありません。ツアー終了時にはきれいにはがして返却すれば元通りです。付箋をセロハンテープで張り付ける方法もありますが見た目も良くないのではがせるシールを準備しても良いでしょう。
添乗員の仕事に必要な持ち物、あると便利な物を紹介しましたが、人によって荷物の中身は若干変わってきます。経験を沢山積んで「これはいる!」「これはいらない!」「これは現地調達でも大丈夫」など、何を持っていくべきか、何が不要なのか、常に考えるようにしてみて下さい。 国内旅行と海外旅行でも変わりますし、行き先や、季節によっても変わります。 気付いた事をメモして残しておくと参考になりますよ。
海外の場合は、各国のコンセントに対応できるプラグセット、WIFI、現地SIM、アイマスク、ネックピロー等々、いろいろと持ち物が増えますが、それは別の機会にお伝えします。