添乗員、ツアーコンダクター、ガイドの違いは？

ツアーコンダクター、略してツアコン、この言葉を聞いてどんな人が思い浮かぶでしょう。
観光地に案内して見どころなどを説明している人？お客様の点呼を取って誘導している人？

ガイドとツアーコンダクターって違うの？
添乗員とツアーコンダクターって違うの？

ここでは、そんな職業を指す言葉の違いや、仕事内容の違いを解説いたします。

添乗員とツアーコンダクターは同じ、ガイドだけが別物

ツアーコンダクターは、日本語では添乗員になります。つまり、添乗員とツアーコンダクターは全く同じ意味で、同じ職業を指します。また、ツアーエスコート、ツアーリーダーなども同義です。そしてこの添乗員の仕事は、「観光地に案内して見どころなどを説明している人」ではありません。それはガイドの仕事です。添乗員は「お客様の点呼を取って誘導、お客様の安全とツアー旅程の管理、旅行の演出をしている人」です。

添乗員（ツアーコンダクター）は、お客様の旅に付き添い、旅程のサポート業務を行います。チケットの手配、点呼、集合時間などの管理、ホテルのチェックインなどが仕事です。お客様と一緒になって旅行を盛り上げたい、お客様の旅行が素晴らしいものになるようお世話したい、という方は添乗員（ツアーコンダクター）という職業が天職です。

添乗員はガイドではないけれど・・・

海外旅行などではよくある事なのですが、ガイドとは現地集合で、その現地に到着するまでのバス車内は運転手と添乗員のみ、というケースがあります。添乗員の仕事は旅程管理ではありますが、ガイド不在時には添乗員は自分の経験や独自のリサーチによる観光情報をお客様に伝えます。

バスのマイクを片手に「私も〇年前に行きましたが、絶景の写真スポットがあるので後でご案内しますね」「これから行く遺跡にまつわる神話を少しだけご紹介します」などといったホスピタリティはお客様も耳を傾けて楽しんで頂けて、移動時間や観光地での時間が充実したものとなります。

このように、ガイドと添乗員は本来の仕事内容が全く異なるものなのですが、時と場合によっては添乗員がガイドのような役割を担ったりする事があります。職業としては全く別ですので、お間違いないようご注意ください。