旅行者に同行し、旅のエスコートをする添乗員。英語ではツアーコンダクターといい、略してツアコンとも呼ばれます。国内旅行でも海外旅行でも、お客様に旅を円滑に楽しく満喫していただくためにとても重要な役割を担っています。
旅好きな人ならば一度は「大好きな旅行ができて、その上お金まで稼げる」という添乗員の仕事に憧れを頂いた事があるのではないでしょうか。現に、ヨーロッパ(フランス、イギリスなど)、東南アジア(ベトナム、インドネシアなど)旅行が好きだから海外添乗員になった方も多くいます。また、インバウンド効果のおかげで日本国内ツアーの外国人も増え、国内添乗員の需要も増えてきています。
そんな添乗員(ツアーコンダクター)になるために、資格は必要なのでしょうか。資格が必要だとしたら、どのように取得できるのでしょうか。
今回は、そんな「添乗員になるために必要な資格」についてご紹介いたします。
添乗員になるために、資格は必要か。答えは「必要」です。
英語、中国語などの外国語もとても重要ですが、まず「旅程管理主任者」という資格を取得しなければ、添乗員にはなれません。
この「旅程管理主任者」という資格に似たような名前の旅行業界で唯一の国家資格である「旅行業務取扱管理者」という資格がありますが、こちらは添乗員になるために必要な資格ではありませんので、間違えないようお気を付けください。
添乗員になるために必要な資格は「旅程管理主任者」の資格です。
添乗員(ツアーコンダクター)という仕事は、お客様の旅程を管理し旅を円滑に満喫して頂く仕事です。そのため「旅程管理」という名前がついているのです。
なお、国内旅行のみの添乗ができる「国内旅程管理主任者資格」と、海外旅行にも添乗できる「総合旅程管理主任者資格」があります。
それでは、旅程管理主任者の資格はどのように取得するのでしょうか。
まず、旅程管理主任者資格は、個人では取得できないということです。旅行会社・添乗員派遣会社等に所属する必要があります。
分かりやすく流れを見てみましょう。
まず、旅程管理主任者資格を取得するための研修を行っている会社に登録します。この会社とは、添乗員派遣会社が主になります。旅行会社の社員が添乗員をしているというイメージの方も多いかもしれませんが、実は多くの添乗員は派遣会社から派遣されているのです。添乗員派遣会社では新人添乗員を育成するために各種研修を行っていますし、資格取得後は旅行会社から依頼を受けた仕事の斡旋もしてくれるため、添乗員を目指す方はまず添乗員派遣会社に登録しましょう。
ステップ1 研修を受けて試験に合格する
会社に登録したら、国土交通省登録の旅程管理研修機関の指定旅程管理研修を受講します。この研修の最後には試験があり、一定の点数を取れば座学試験は合格です。
エコールインターナショナルでは、全国の支店にて各種研修を定期的に実施しています。指定旅程管理研修の前にプレ研修のような形で分かりやすい導入講座を開き、試験のポイントなどをアドバイスしています。そのため、未経験の方でも安心して資格取得に望んでいただけます。
ステップ2 資格取得に必要な添乗実務を経験
旅程管理の資格は座学の試験だけで取得とはなりません。添乗中はテキスト通りに進むわけもなく、お客様・行程に合わせた臨機応変な対応が必要です。その為、資格取得には一定の実務経験が義務付けられています。
エコールでは、次の方法で実務研修を行っています。
① 先輩添乗員が添乗するツアーに同乗する(同乗研修)
実際の添乗にサブ添乗員として同行し、先輩添乗員の業務を見て学びます。
② エコール主催の研修ツアーに参加して研修を受ける(バス研修)
貸切バスを利用して、ベテラン講師の指導の下、ロールプレイングを中心とした研修ツアーです。
添乗実務の経験は、研修を修了した日の前後 1 年以内に1回以上、または研修修了後3年
以内に 2 回以上と定められています。
実務経験を終えれば資格GET!!晴れて「旅程管理主任者」となり、プロの添乗員としてスタートラインに立つことができます。
海外旅行の添乗員になりたい!という人も、多くの場合まずは国内旅行の添乗員で経験を積みます。派遣会社に希望を伝えると、海外旅行添乗員になるための手筈を整えてくれますので、国内旅行で経験を積んでから、海外旅行添乗員になるための研修や実習を経て、海外旅行も添乗できるようになります。
エコールインターナショナルでは「海外添乗員応援プログラム」という研修制度を設けています。詳しくは説明会へお越しください。